2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧

白洲次郎論#11

白洲次郎の近衛文麿や吉田茂との関係について書いたが、読者は次郎が帰国後、「ジャパン・アドバイザー」という英字新聞社に勤めたことは理解したが、その後次郎がどのような仕事に就いたかなどの動向について、分からない部分が多いであろう。それを知らずし…

白洲次郎論#10

戦後マッカーサーは日本にアメリカ民主主義を浸透させるために、当初近衛を利用した。昭和20年、10月4日、近衛は第一生命ビルに呼び出され、決定的なことをマッカーサーから告げられた。「近衛公は世界を知り、コスモポリタンで、年齢も若いのだから、自由主…

白洲次郎論#9

白洲正子、小林秀雄との出会い白洲次郎、正子を語るとき、小林秀雄についてどうしても触れなければならない。小林秀雄論は後ほどに書くとして、正子は、次郎、正子と小林の最初の出会いについて、「白州正子自伝」で次のように書いている。「小林秀雄さんに…

白洲次郎論#8

白洲次郎論#8 白洲正子論白洲正子の著書については、#1でも書いたように、「両性具有の美」と「白洲正子自伝」の2冊を読んだ。最初読んだ「両性具有の美」ははっきり言って、つまらない本であった。タイトルに興味があったので買ったが、内容的には光る…

白洲次郎論#7

<#6の反応は大きい。紹介する。木庵> あはは、面白いです。天国で小林さんや白洲さんが「うん、よく言ってくれた。その通りだよ」と喜んでゐるやうな気がします。 [ koreyjp ] 『次郎と正子』の筆者である牧山桂子さんの次兄と、小林秀雄の娘が結婚した…

白洲次郎論#6

<白洲次郎が小林秀雄と親交があったことは興味がある。小林秀雄の娘(息子かもしれない)と白洲の息子(娘か?)が結婚している。要するに親戚なのである。 [ koreyjp ]さんも書いておられるように、二人はお互い、向う気の強いところがウマがあったようで…

*白洲次郎論#5 <ロス在住で私のブログを見ておられる方もいる、その方からメールで次のようなコメントをいただいた。木庵> 木庵様『次郎と正子・娘が語る素顔の白洲家』をお読みになるとおもしろいですよ。 私は去年すでに読んで、その本を友人にあげて…

白洲次郎論#4

白洲次郎論#4白洲次郎論では、最初に読者に参加を呼びかけた。#3を終わった段階で多くの反応があった。読者のコメントに対して、木庵もコメントとして返事をしているのであるが、ここではその読者とのやり取りを再現し、またあるコメントに対して新たに…

白洲次郎論#3

白洲次郎論#3 ケンブリッジ時代の友情と豪放な遊び、そして影 次郎はケンブリッジで終生の友と出会った。貴族の青年ロバート・セシル・ビング(Robert Cecil Byng)である。ロビンと呼ばれていた。ロビンは次郎より二歳年下である。彼の家系はウイリアム征…

白洲次郎論#2

白洲次郎論#2 白洲次郎と木庵との共通点といえば、生まれ、育ちが同じ兵庫県ということである。白洲家の祖父が三田藩の家老であったというが、木庵の故里は三田に隣接する田舎である。また、白洲が育った芦屋や伊丹の近くで大学時代からアメリカに来るまで…

白洲次郎論#1

白洲次郎論#1 白洲次郎というと、次のエピソードが一番有名だろう。終戦後日本政府を代表して白洲がGHQの交渉窓口を任されていたとき、昭和天皇からクリスマスプレゼントをマッカーサーの部屋に持参した。そのときマッカーサーは、そのプレゼントを「そ…

*自然農法(わら一本の革命)#48 自然農法(わら一本の革命)#48kayomiさん、そうなんです。我がアパートにあるバナナです。この写真は昨年撮ったもので、このバナナ1房は知り合いの家でのバースデーパーティーで皆さんと一緒にたべました。今日バナ…

自然農法(わら一本の革命)#47

自然農法(わら一本の革命)#47 {koreyjpの最新のコメント かうして振り返ってみると、私たちは結構まじめに大切なことを論じ合ってゐたことが判ります。ブログの有意義な活用が出来たことを本当に嬉しく思ひます。次のテーマの白洲次郎についても期待し…

自然農法(わら一本の革命)#46

自然農法(わら一本の革命)#46 <koreyjpさんの最新のコメントを紹介し、読者の方との交流を再現させる。読み返しても、お互いに向上しあったあとがうかがえ、嬉しくなる。木庵> {木庵さん 福岡さんの話と同様、このブログも皆さんの話がからみあって…

自然農法(わら一本の革命)#45

自然農法(わら一本の革命)#45 戦略兵器としての食糧 「現状は、食糧がアメリカの戦略兵器になってしまっている。これを転換して、みんなが、日本人がかつてやってきたような農法、あるいは自然農法をやっていくとどうなるか。ということなんです。広い…

自然農法(わら一本の革命)#44

自然農法(わら一本の革命)#44 “我思う、故に我あり” 「人間が、まずある。万物の霊長である人間、神の子である人間、最高の動物としてつくられた人間がまずここにある。それからすべてがスタートしている。この世に何があるかないかというすべてのこと…

自然農法(わら一本の革命)#43

自然農法(わら一本の革命)#43 アメリカ農業は狂っている 東部の樹海も不自然 「東海岸へ行きますと、ニューヨークから南の三,四州は、カリフォルニアとは反対に、行けども行けども緑の樹海なんです。雑木ばかりのところを走るような格好です。シラカバ…

自然農法(わら一本の革命)#42

自然農法(わら一本の革命)#42スペイン人が悪い草を持ってきた 「その海岸から20分ほどの、レッドウッドの森という所に行きました。そこは、日本でいうと数ヵ村くらいの面積で、原始林みたいに、二百年、三百年の木が林立している。日本で言うと、杉、…

自然農法(わら一本の革命)#41

自然農法(わら一本の革命)#41 「当てにならぬものを当てにすれば、当てがはずれる。自然には本来右も左もない。したがって中庸もない、善悪陰陽もない。人がたよれる何の基準も、自然は人に指示していないのである。主食が何でなければならぬ、副食はこ…

自然農法(わら一本の革命)#40

自然農法(わら一本の革命)#40 食物の本質 「動物は、食べて、遊んで、寝ておればよい。人間も、快食、快便、安眠ができれば上出来とせねばならぬだろう。食べるものがおいしくて、楽しく遊び、よく寝る者こそ妙好人である。・・・ところで、お釈迦さん…