2009-06-22から1日間の記事一覧

白洲次郎論#11

白洲次郎の近衛文麿や吉田茂との関係について書いたが、読者は次郎が帰国後、「ジャパン・アドバイザー」という英字新聞社に勤めたことは理解したが、その後次郎がどのような仕事に就いたかなどの動向について、分からない部分が多いであろう。それを知らずし…

白洲次郎論#10

戦後マッカーサーは日本にアメリカ民主主義を浸透させるために、当初近衛を利用した。昭和20年、10月4日、近衛は第一生命ビルに呼び出され、決定的なことをマッカーサーから告げられた。「近衛公は世界を知り、コスモポリタンで、年齢も若いのだから、自由主…

白洲次郎論#9

白洲正子、小林秀雄との出会い白洲次郎、正子を語るとき、小林秀雄についてどうしても触れなければならない。小林秀雄論は後ほどに書くとして、正子は、次郎、正子と小林の最初の出会いについて、「白州正子自伝」で次のように書いている。「小林秀雄さんに…

白洲次郎論#8

白洲次郎論#8 白洲正子論白洲正子の著書については、#1でも書いたように、「両性具有の美」と「白洲正子自伝」の2冊を読んだ。最初読んだ「両性具有の美」ははっきり言って、つまらない本であった。タイトルに興味があったので買ったが、内容的には光る…