自らの身は顧みず 田母神俊雄論続編#2

自らの身は顧みず 田母神俊雄論続編#2
「3・1・09田母神俊雄講演会実況、DVDを本ブログより無料贈呈(15名限定)(詳細は「講演会、田母神俊雄、『わが思いの丈を語る』」#3参照)。現状報告、今のところ日本8名、米国4名。あと3名までとなりました。最後のチャンスです、申し込んでください。
 日本に送った2名、受け取られた。ロスから国際郵便で送ると、成田にまず着くので、関東地方の方が関西より早く着くことが分かった。
「木庵様、当DVD、第一号の申し込みでしたが昨日届きました。神戸は少し遅れるようです。問題無く私のPCで見れました。また講演内容が実に面白く興味深く拝見出来ました。お送りいただきた、お礼とご報告申し上げます。それにしても当時の最高学府である東大と京大のトップに左翼系の人を登用したとは驚きですが、60年代の学生運動に対して機動隊を入れて鎮圧しています。その後学生運動をやってきた人は大学を中退したり復学したりしています。不思議ですが、これら多くの人は大手マスコミ(新聞テレビ等)に就職したり、医者(医学界)になったり、結構いい人生を歩んでいます。当時も日本は学歴社会のはずですが、やはり実態は違うようです。
4) 2009/3/18(水) 午後 2:58 」
Mkamikadoさんのコメントと関係することを田母神氏も書いている。
  「アメリカによる占領政策は、日本が二度と再びアメリカに戦を挑むことがないように、徹底的に日本を改造するものであった。『ウォーギルトインフォーメーションプログラム』と呼ばれるものである。その中に公職追放というのがあった。昭和21年からは大々的な公職追放が始まった。日本政府の要職にある人、大学教授や先生などが次々と20万人以上も追放された。20万人以上も追放されるのだから当然その穴埋めが必要になる。穴埋めのために戻ってきた人の中には戦前追放されていたある種の思想を持った人たちが多数含まれていた。いわゆる左翼と呼ばれる人たちである。東京帝國大学、京都帝國大学などの教授になった人たちの中には、自分の左翼の弟子をたくさん連れてそれぞれの大学に戻った人たちが多くいた。これらの人たちは入学してくる学生に左翼思想を植え付け、社会へ送り出すと共に、戦後新設された新しい大学の先生などに戻っていった。このようにして戦後の日本社会の中に左翼思想を持った人たちが次から次へと送りこまれていったのである。官公庁や経済界でもリーダーが左翼思想に染まればその弟子たちも次第に同じ色に染まる。こうして戦後日本の左翼化傾向が逐次強化されていった。全体が左翼化すれば自分が左翼であることもわからなくなる。今の日本には無自覚左翼が多数存在し、それが日本社会に数々の問題を引き起こしている。左翼と言うのは徹底的日本の伝統的価値観を否定する。古き良き日本がどんどんうしなわれていく。」
<伝統的価値観の中心とする皇室問題。長い伝統によって培われたものであるが、これを戦後の短い価値観で歪めていこうという動きがある。下の記事はOGさんとのメールでのやり取りの一部である。
OGさん
記事送ってくださり、ありがとうございました。難しい問題ですね。雅子様の父親の考えが気になります。大まかなところで西尾氏の言うことは正しいとおもいます。しかし、人情的に雅子様を弁護する皇太子の気持ちも分からないわけではないのですが、日本の長い伝統の上に培った天皇制を革新の思惑で破壊されてはなりません。私の観察によると、美智子妃殿下は、学歴、才能、そのような俗的なものから脱皮なされ、今は皇室の一員として誇れる人に進歩なされたとおもいます。それと比較して、雅子様にはまだわがままが見えます。そのわがままを許す背景として、彼女の父親の存在(外務省エリート)、日本の左翼の思惑が見え隠れしているようです。今後とも西尾氏の声だけでなく、皇室を日本の要とする論法に耳を傾けていきたいとおもいます。また、よい記事がありましたら、紹介をお願いします。
木庵より

木庵さん
 関連のメモを探して見ました。ご参考までにお送り致します(実際は相当数の記事が添付さえているが、ここでは、OG氏が書かれた本文だけを紹介する)。

 民族の神話と直接つながる日本の皇室、そして天皇は神ではないが最高位の神官であり、
民族の伝統・文化の中核であります。日本人の生活に深く根ざしているお祭りなどの諸行事、
諸芸能から和歌、種々の習い事まで皇室と密接不可分なつながりを持っています。
要するに天皇様は民族の氏子代表であり、豊作を祈り、民の安全を守ることをひたすら祈って
こられたのです。国民も民族が危機に瀕した時には、争いを止めて天皇の下に結集することで
危機を乗り切ってきました。これは絶対に強制では出来ることではありません。

 現在発売中の「Will」別冊、「歴史通」4月号の巻頭言に次のような文章があります。

 アメリカ人はなぜか「チェンジ」という言葉が大好きである。    ・・・中略・・・
 アメリカ人は自国の歴史を遡ると、次々と不幸な事件、是認し難い事実と遭遇する。50年前
 までの公然たる人種差別、150年前までの黒人奴隷、その前にはインディアンの大量虐殺が
 ある。それはさながら「建国の原罪」といってもいいほどのものだ。日本人としてはそれに「原爆
 投下」という大罪を加えざるを得ない。従って彼らアメリカ人は歴史を振り返ること自体を忌避
 する傾きが強い。つまり常に未来に向かってチェンジし続けなければならないのである。

 日本人の歴史意識は逆である。政治的理想が太古に宿っていたから、つねに「復古革命」が
 可能だった明治維新昭和維新もそうである。その意味でアメリカ史と日本史は対照的なので
 ある。歴史を遡行して絶望に到るか、希望に到るか、天地の差と言わねばならない。

とあります。大変面白い指摘だと思います。
ところがアメリカ史はともかく、日本の歴史についても、左翼はこのようには絶対に言いません。

 天皇制国家機構は、搾取諸階級の現存の独裁の強固な背骨となっている。その粉砕は
 日本における主要なる革命的任務の中で一番重要である

コミンテルン日本共産党に与えた「32年テーゼ」では書かれています。そして、「ソビエト連邦
を擁護せよ」という任務の次に「君主制の廃止」が掲げられていました。こうした「32年テーゼ」に
述べられた「天皇制」についての認識と把握は、戦後もそのまま引き継がれ、宮本顕治が戦後
1946年に執筆した「天皇制批判について」(「前衛」同年2月1日号)の中で、「32年テーゼ」の
命題を更に敷衍して天皇制の廃止を強く主張しています。

 要するに反日左翼は日本の歴史を貶め、日本民族の中核である天皇の打倒を虎視眈々と
狙い続けているのです。雅子妃問題と女帝問題は、まさに反日左翼には格好の橋頭堡となる
可能性を持った問題なのです。紛うことなく民族と国家の危機だと思います。

OGより

つづく