講演会、田母神俊雄、「わが思いの丈を語る」#6

講演会、田母神俊雄、「わが思いの丈を語る」#6
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   ヤフーブログは面白い。記事を書くとそれに関連した記事を紹介してくれる。#5を書くと、まず共産党の見解と朝日の記事がでた。

愛と情熱の革命戦記 Yahoo出張所
日本共産党の躍進で民主連合政府樹立へのプロセスをつくろう

   田母神校長創設の『国家観・歴史観』講座と
             『新しい教科書をつくる会』の関係

NHKは、またまた自民党の顔色を伺ってかor釘を刺されたのか、妄言居士・田母神の国参考人質疑を、一切テレビ中継しなかった。また彼の迷言集『10の提言』……「原子力やミサイルで死ぬ確率は、交通事故で死ぬ確率より低い」などと、××丸出しの与太も飛ばしている……について、大手のメディアはまったく触れようともせず、追及しようともしない。「マスコミ関係は転載禁止」というタモの警告・脅しにビビってしまったか?

シヴィリアン・コントロール」という国家存立の根本理念を、鼻で笑うような田母神の増長慢は、いうまでもなく日本の極右勢力と同調している。つまり自民党内の「靖国派」(安倍・小泉・鳩山・石破・福田・高村・町村・甘利・山谷・高市・有村・稲田などなど掃いて捨てるほど)や、「自由主義史観」「新しい教科書をつくる会」の連中、それからサンケイグループといわれるメディアと、それに賛同する文化人たちだ。こういった天皇教信者や軍国主義礼賛者や歴史歪曲狂らが、田母神の応援団についているのだから、国会に召致されても脚など組んで、エラソーに「私にも言論の自由がある」などとゴーマンかましていられるのだ。「言論の自由」が欲しいなら制服脱いで一市民になってから言え。

何しろ統合幕僚学校長の時に、『歴史観・国家観』という講座を新設したのだが、その外部依頼講師の顔ぶれときたら、『つくる会』の元・会長だった八木秀次に副会長である福地悼、理事の高森明勅、それに右派文化人の井沢元彦といった面々。さらに『社会思想』と称する講座には、おなじみ桜井よし子サマが初代講師を務めていらっしゃるのだ。

こういったセンセ方が約400名の幹部自衛官に向かって、「大東亜戦争(歴史研究者はアジア太平洋戦争という)は侵略ではなく、やむをえない自衛のための戦争であった」、「戦後の歴史認識は日本人のための歴史観になっていない自虐史観である」、「欧米列強のアジア植民地化に、真向から日本は立ち上がったのだ」、「従軍慰安婦(正しくは日本軍性奴隷)は強制ではなかった」、「南京虐殺はデマである」などという歴史歪曲・史実偽造のオンパレード講義を、我等が税金を使ってやっていたのだ。

しかしだ、『新しい歴史教科書をつくる会』は 文科省の教科書審議会にメンバーを潜りこませり(スパイだァ!)、検定審議官に息のかかった人間を送りこんだりして、「沖縄戦・集団死事件」から“日本軍による強制”の記述を一方的に削除させたりしているのだから、軍隊(自衛隊)内部での超偏向的教育や政治への介入(口出し)など、朝飯前というもの。第一、自民党極右の森・小泉・安倍ら憲法改悪・靖国派の議員が、一国の首相になってしまう時代なのだ。つまり一定程度の右派大衆の支持がある、ということだ。

軍隊とは、国家が自己の権力を暴力的に遂行するための装置である。この暴力装置は、他国を攻撃するためのみならず、自国の反対勢力を虐殺したり自由を圧殺するために機能する。だから自衛隊には、『治安出動のための訓練マニュアル』が存在するのだ。「昭和の巨悪」とも「満州国の闇の支配人」ともいわれたA級戦犯岸信介(アベの祖父)は、1960年に「日米安保条約」の改定(アメリカへの隷属をさらに強めるもの)を強行したが、それに反対して国民大多数が歴史的大闘争を展開。国会を毎日数万人のデモ隊が取り囲んだ時に、岸政権は自衛隊の「治安出動」による鎮圧を図った。

すでにこの年(1960)の一月には、東京市ヶ谷駐屯地に一個大隊の治安部隊が集められ、三月には出動準備の通達が各部隊に向け出されている。さらにデモが激しくなった六月十日以降には、自民党の川島幹事長から赤城防衛大臣に対し、数度にわたり「治安出動」要請が行なわれているのだ。しかし、万一死者が出たら反対闘争が「革命」に発展することを怖れ、赤城はこれを拒否。今なら誰が防衛大臣でも「即OK!」だろう。さらに今のマスコミなら、「治安出動」に諸手を挙げて賛成するのは間違いない。そして治安出動はクーデターの引き金になる。軍事独裁の将軍サマは田母神か?

軍隊が守るのは国民などではない、国家という権力機構である。ユメユメ勘違いしないことだ。さらに軍隊は強大な武力を保持しているから、いつでもクーデターを起こし政権を転覆させられる。民主主義後進国では珍しくもない。軍隊という番犬が、泥棒ではなくご主人様を咬み殺すわけだ。高カロリーの餌(税金)をたっぷり食べているから、その凶暴ぶりは凄まじい。フランコピノチェトやタンシュエが良い例だ。田母神や石破や曽野綾子ら極右が大好きな軍人(将軍)たちだ。

日本でクーデターを起こすとすれば、ヤクザも逃げる猛者揃いの、千葉船橋第一空挺団(通称空挺レンジャー部隊)が動くという。そういう日が絶対来ないように、私たちやメディが「WATCH DOG」にならなくてはいけない。といってもなあ、今のマスゴミのヘッピリ腰では、肝心の情報があてにはならず、いささか心もとない…。

               −  完  −   共産党とは形容詞的レッテルを貼るのがお好きな政党とみた。主なレッテルを収集した。

妄言居士・田母神、迷言集、タモの警告、鼻で笑う、天皇教信者や軍国主義礼賛者や歴史歪曲狂ら、脚など組んで、従軍慰安婦(正しくは日本軍性奴隷)、歴史歪曲・史実偽造のオンパレード講義 、メンバーを潜りこませり(スパイだァ!)、「昭和の巨悪」とも「満州国の闇の支配人」、田母神や石破や曽野綾子ら極右が大好きな軍人(将軍)、ヤクザも逃げる猛者揃いの、千葉船橋第一空挺団(通称空挺レンジャー部隊)

<形容詞的レッテル表現の効果がある場合とない場合がある。この記事では、はたして効果があったのであろうか、読者の判断に任せる。それに、共産党からすればNHKが田母神の国参考人質疑を、一切テレビ中継しなかったのは、田母神の圧力があったとしている。田母神サイドからするとNHKは左翼の圧力で報道しないと考えている。このあたりの見解の違いに興味がある。従軍慰安婦(正しくは日本軍性奴隷)は強制で「南京虐殺はあった」という前提で述べている。歴史歪曲・史実偽造のオンパレードの得意な国と方向性を同じくする共産党が、このような言葉を出すことに興味がある。自衛隊がクーデターを起こす危険性を書いているが、一番クーデターをしたいのは共産党ではないのか。今は言論の自由とか民主主義とかオブラートに包んだ言葉を並べ、敵には形容詞的レッテル表現で攻撃しているが。軍隊の本質を的確に定義している。外国の敵だけでなく、国内の反対勢力を虐待、自由を奪うのが軍隊であると。しかし、少なくとも先進的民主主義国家では後者を実行することは大変な手続きが必要である。後進的専制主義国家では、簡単に実行できる。共産主義国家の過去の歴史を見ると後者の選択をいとも簡単に行っている。日本共産党はそのような野蛮なことをなさらないであろうが。日本共産党が、形容詞的レッテルで政敵を攻撃なさるのは、言論の自由の観点から許される。ところが、暴力革命に訴える言動をなさるようであれば、日本国家は後者を発動するであろう。貴党が政権を握ったとき、後者を間違いなく選択なさるように。木庵>つづく