新erasusさんへの反応#2

 アメリカ大統領選挙日だというのに、殆ど選挙結果について興味を示さない、私です。というのは、開票の結果を知らなくてもオバマが勝つことが分かっているからです。オバマにとってアメリカの不景気の始まりは幸いしたようです。オバマは旧体制のマッケインより経済を建てなおしてくれるとアメリカ大衆は考えたのでしょう。今回の選挙では、オバマ陣営の選挙資金の集めた額は絶大なものです。例の金持ちKさん(イニシャルを何にしていましたけね、忘れたので、これからKにしましょう)の言葉を借りれば、OPRA という黒人のタレントの人が350億ドル寄付したとか。ところでKさんの話には、大分不確かなところがありますので、そのまま信じないでください。それに黒人、そしてユダヤ人からも相当金が動いたようです。
  近頃Kさんの経営するレストランに行かなかったのですが、久振りに先日行ってきました。彼の話は法螺も含めた、常識では理解できないことが多いのです。身だしなみは一切気にしない人間で、普通の人間なら、そこらへんにいるちょっと変態気味のおっさんとして彼を捉えるでしょう。現に奥さんでさえ、彼の本質を知っていないようです。しかし私にとって、彼が大金持ちであるということだけでなく、彼とバカ話をするとエネルギーをいただくような気がして、気分も爽快になるのです。不思議な力を持った人です。久しぶりの私の出現に嬉しかったのか、多くを語ってくれました。勿論法螺も含めた話ですが。では昨日のK語録を紹介しましょう。
1)(今回の選挙で勝つのはどちらかという私の質問に対して)、「マケインだ。マケインが勝たないと、アメリカはだめになる」。(その後、前記したOPRAの選挙資金の話があった。OPRAという黒人女性、日本では有名ですか。こちらでは、週末を除いて、午後3時から4時までのテレビに登場する人です。話が上手で苦労人なのでしょう。自分の雑誌も持って、白人の間でも人気がある人です。)
2)「プロポジション8【同性愛者同士の結婚を認めるかどうかを問う提案。今回の選挙で提出された提案(プロポジション))、が通ると、アメリカもダメになるな。そうなると教会、学校教育が底から崩れて行くよ】
3)「金の力は凄いな。俺は子どもの時から世間を舐めてかかって、アメリカにやって来てからもアメリカ人を舐めてきたが、バカなアメリカ人を金の力でどうにでも料理できたよ。金は化け物だな。ソニーパナソニックの社長だかしらないが、どうせ日本社会主義国に食われている人間だろう。俺が日本を買うのも時間の問題だ。まあ、これぐらいの度胸が必要よ。頭の良いヤツは度胸がないからだめなんだ。金儲けは度胸が必要なんだ。」
3)(「度胸があるなら、私(木庵)に、金をくれたらどうだ」と、言うと、「金を人にあげる度胸はないが、儲ける度胸はある」と、笑っていた。
4)「銀行がつぶれると、借りていたものを払わなくてもいいのだ。担保物件がなければ、払わなくてもよいのだ。」
5)「Living Trust にすれば税金を払わなくてもすむんだ。」4)の話も含めて、そのようなことを以前、他の人から聞いたことがあるが、よく分からない)
6)「378箇所のショッピングセンターやアパート、住宅があるから、金が入って、笑いが止まらんよ。」
7)「じゃ、いくらの資産を持っているのだ」という質問に、「350億ドルだ」ときた。
  それだけの資産があるかどうかは分からないが、まあ不景気な時代に威勢の良い話である。たとえ、法螺だとしても、こちらまで元気がでる。彼のいつもの言い癖は、「人生は楽しいですね」、「金は魔物だな」、「今日も太陽は綺麗ですな」です。このような会話をしている間にもアメリカ人の若者が「これで40ドル借りになりますね。必ずかえしますから。ありがとう、感謝しています。Kさん」と話かけてくる。また、ホームレスに近い白人が、「これらを買ってくれ」とKに寄ってくる。Kは「よし買ってやる。ところで腹は減ったか」、「ジャ、これで何かを食べてこい」と、10ドルほどを渡している。それにしても、この日のK、とても機嫌がよい、普段は3時頃に店に現れるのだが、その日は6時ごろだった。ということは、オークションの帰りだろう。きっと安い物件をオークションで手にいれたのだろう。大体、彼が店に遅く来るときはオークションの日で、彼の現れ方でオークションで成功したか失敗したかがわかる。失敗した時は荒れ模様になるからだ。

金持ちの話はこれぐらいにして、erasusさんの新しいレスに応える。
1) 南京城は世田谷区の4倍の広さでしたか。支那人の住宅、日本のウサギ小屋以下ですね。ロスである支那人の家に行ったことがあるのですが、一軒家に4家族ほどが共に生活していました。貧しい人の住宅状況はわかりますが、南京は一応首都であったので、政府の建物や又金持ちの家も多くあったでしょうから、3000万人は住めないでしょう。ただ、日本の基準で考えてはいけないということですね。参考になりました。いつものerasusさんのリサーチ力には感服します。
2) 引きこもり、なるほど親離れの問題ですか。そうでしょうね。私も親離れするのに大変な努力が必要でした。動物の世界では親離れを子どもの時から教育しないと、子どもの将来の死活につながります。必死に親は子どもに教育するのですが、それに失敗すれば子どもは死ぬより仕方がないのですよね。人間だけです、親離れせずとも、何とか生きていけるのは。
3) 農業は難しいです。私も今年の野菜作りは大失敗です。かたつむり、ナメクジに若葉の時に食われてしまいました。ロスは乾燥地帯ですので、夏野原に青葉がないのです。だから畑などを作ると、集中してこれらの虫がやってきて被害を受けるのです。日本ならいくらでも青葉が畑でなくともあるので、カタツムリやナメクジが畑をいっせいに襲うということはないのですね。それにしても、私は農業は好きですが、下手なようです。それに比べ、台湾の知り合いの方、毎年大量の野菜を収穫なさいます。彼は元アメリカの大学の教授(化学)ですが、農業も科学しておられるのでしょうね。先日柿とごうやを戴きましたが、店頭に並ぶものより数段大きく質のよいものでした。
4) 勿論、20年以上生きるつもりですよ。それも元気で。私の両親は、高齢で現役で死んでいきました。特に父親の母親系統は長生きする人が多いようです、私もその計画です。ある禅の高僧がこのようなことを言っていました。「早死にした人は、修行が足らなかった。禅とは生かすことであり、自分を生かすことができない人間は失格である。折角この世に生を受けたのであるから天寿を全うして、死ねばよい」。

5) アメリカの石油事情よくわかりません。ただ、アメリカのロシアの豊かな地下資源に脅威を感じていることは事実でしょう。アメリカは太平洋戦争や色々の戦争を仕掛けたように、これからまた戦争を仕掛けるかもしれませんね。民主党政権は戦争が好きですから、オバマが大統領になると、その危険性が増すとおもいますが。そこのところ、本当のところ、わかりません。

6) 人間一生の資産作りは博打のようなものですね。財をなした人は博打に勝ち、財をなさなかった人は博打をしなかったか、博打に負けた人でしょう。たとえ博打で財をなしても、3代目でなくなる。世の中は上手く出来ていると思います。「驕れる者、久からず」というところでしょうか。近頃の小室哲哉(漢字?)の詐欺事件、教訓になります。経済は算数でやればよいのを、学力もないのに、高等数学でやろうとするから失敗するのです。Kさんのところのハンディーマン、マイケル(子どもの時、IQ180であったという人)とも話をしたのですが、彼は殆どクレジットカードを使わないのだそうです。車を買うのも現金、今家を現金で買うために金を貯めているのだそうです。彼に言わせれば「アメリカ人はみんなバカよ。学校で少しは経済の仕組みについて教えてもらっているのに、クレジットカードを使って、利息に追われているよ。」(11月4日記)

木庵