新erasusさんへの反応#1

新erasusさんへの反応#1
最近のerasusさんのレスに対して反応する。
1) 南京城は意外に狭く、私の記憶では世田谷区(?)程度の広さだったということです。ですから、ここに300万人も暮らせません。
2) 自民党の組織疲労と言う言葉は適格であるとおもいます。
3) ホームレスよりも、引きこもりが重大な社会現象であるという指摘よく分かります。実は私の身内でそのような人間がいるのです。また私の知り合いでそのような青年も知っています。私流に解釈すれば平和現象でしょうね。生存することさえギリギリの時代に引きこもりなどしてはおれなかったのです。引きこもれる余裕がまだあるということでしょうか。
4) 私が農業をバカにしているように捉えられたのは、確かに私の書き方が悪かったようです。「仕事のない者は農業でもやればよい」というニュアンスにとられたのでしょうが、そうです、農業はそう簡単なものではないのです。今多くの休耕地があるのですから、それを何とかできないものか。農業は国の柱ですから、多くの若者がそれに従事することは良いことであるとおもいます。勿論軽い気持ちではなく、真剣に取り組む必要があります。
5) 人類の将来に対して、恐慌が20年以上続くだろうという見解。私はよくわかりません。続いてもらってはこまるが、続くかもしれませんね。
6) 人口危機、エネルギー危機、水危機、農業危機、たしかに今後人類は色々な危機に直面するでしょう。このような時代に生きのびるのは並大抵のことではないとおもいます。若い世代はよほど頑張らないと生き残れないでしょうね。
7) 30年前の経済学、算数の計算、これは私の財産保有の経済学です。それに対して、サブプライム爆弾、不良債権は、私の外で起きている経済学です。勿論外の経済学が私の経済学に影響を及ぼすことでしょう。その影響を最小限に防ごうとしているのも算数の世界です。私はそれほどの金を動かしているわけではないのですから、算数で充分です。以前の私の記事を参考にしてください。
8) 日本でもアメリカでも、株や投資信託に手を出している人は誰も損をしているはずです。私は投資信託を少し持っていますが、それがゼロになってもよいという覚悟の上です。大した額をもっていませんから。ただ、株にしても投資信託にしても、早く手放している人は損をしております。まだ持ち続けている人は、将来上がる可能性があるということで、私はそれさえ期待しておりません。最悪、つまりゼロになることも覚悟のうえです。ただこれから当分の間は、新しく投資しないということです。
9) 過去、株でもうけた人がいることは事実です。今は株や投資信託で殆どの人が大損をしているでしょうね。
10) 先日アメリカ人のパーティーに招かれ、ある投資家(?)の話を聞きました。少し興味のあることを言っていましたので紹介します。彼自身は何年か前は韓国の株で儲けたらしいです。今は株をやっていないのだそうです。彼が今どのような投資をしているか言いませんでしたが、イラン革命によってアメリカにやってきたイラン人の多くは近頃不動産に手を出しているということです。今アメリカの不動産がどんどん安くなっているので、安い間に買っておくということです。それを何年か保有して、高くなれば売るということでしょうか。前にも書きましたが、銀行流れの安い物件がいくらでもありますので、オークション(現金)で手にいれ、それを直ぐに売りさばくという手もあります。今ロスでは住宅の売買が大分動きだしております。私の知り合いの不動産屋さんは、近頃幾らかの物件の売買を成立させています。過去1年ほど殆ど動きがなかったのが、近頃動きだしております。
11) イラン人の話がでましたので、ロスのイラン人の話をもう一つしておきます。このイラン人は例の金持ちのアパートに住んでいて、よく金持ちが経営しているファーストフード・レストランに家賃を持ってきて、ついでに食事をしていきます。元王族に近い方と聞いていますが(もっと下かな)、身は落としても、私の目からは高貴な方に見えます。いつも金持ちさんが、「金はいらない」(家賃ではなく食事代」というのですが、いつも、「ありがとう」と言いながらきっちり払っていきます。小型トラックに乗ってやってくるのですが、「腐っても鯛」(失礼、心は腐っていないのですが)ですね。そういえば、私がアメリカに上陸した時、エチオピアの元高級官僚の娘さん(エチオピア革命の時、アメリカに亡命している)に会いましたが、この方も礼儀正しく、謙虚な人でした。
12) 例の金持ちさんのことを興味がおありのようですが、1ヶ月ほど前に彼に聞きました。「どうですか、これから不景気になりますか」。「ならない。なっても、自分には関係ない。」彼の予測が当たるかどうかはわかりませんが、本当に彼には不況など関係ないのです。仮に彼のもっているアパートの収入が半分になっても、それでも凄い金持ちですから。要するに銀行に金を借りている人間は大変だということです。彼は銀行から金を借りていないのですから、今あるアパート物件は全て彼の財産ですから。私のようにローンが残っているのとは訳がちがいます。金持ちの知恵、私には分からないところで、節税、財産隠し、ありとあらゆることをやっているでしょうね。少し話が逸れますが、私のアメリカ人の恩師(亡くなられたとき、ユダヤ人であったことが分かった先生)、彼、スイス銀行の口座を持っておられたのですよ。
13) 金持ちの話は別にして、今一番私が危惧しているのは、恐慌になれば戦争が起きるということです。どの国でも言えることですが、国内の経済的混乱は必ずと言っていいほど外へ向かいます。体制を維持するため、権力の保持のため、内部の矛盾を外へ放出する。その最悪の状態が戦争です。ですから、「恐慌があってもどうってことない」と平然と出来なくなります。要するに、世界の経済が安定してくれないと困るのです。イデオロギー国粋主義とかノホーンと言ってる場合ではないのです。そういう意味で、世界の経済を上手くリードする高等数学の経済学が必要になるのです。算数ではないのです。この方面のことは私も疎いのですが、経済も感情があるようですので、「不況になる不況になる」というより、「どうすれば不況を打開するか」というような建設的なことをお互いに考えていく方が良いとおもいます。たとえ、われわれ庶民の間でも。「2008年11月2日、記」

木庵