田母神俊雄擁護論(朝日新聞糾弾)#6

田母神俊雄擁護論(朝日新聞糾弾)#6
<唐沢がトレビアの泉で取り扱ったと同列に唐沢田母神論文をまず扱う。私に言わせれば唐沢の書き方こそがトンデモ本の典型的なパターンではないのか。まず攻撃しようとするものに対して大上段にイメージダウンの情報を流す。つまり、唐沢は自分はトンデモ本を数知れず読んできたが田母神論文はまさしくトンデモ本だとイメージ攻撃をおこなっているのである。次にその理由として、一応論拠をもってきている。その論拠を伺いましょう。
「『日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾攻撃を決行した』『張作霖爆破事件はコミンテルンの仕業』『盧溝橋事件の仕掛け人は中国共産党』といった、都合のいい俗説を検証もせずに取り出し、整合性も考えずにつぎはぎにしている。自説の正当性を証明するプロセスをすっ飛ばす。一次資料を参照せず、『だれだれの本に書いてある』という二次資料の引用しかない。空幕長であれば、一次情報にアクセスすることもできたはずだが、そうした形跡もまったくない。これはすべてトンデモ陰謀論者の特徴だ。」
  < 「日本はルーズベルトの仕掛けた罠にはまり真珠湾を決行した」ということについて検証する。そこでerasus氏というここ1年ほど私とブログ上での良き論争相手の文章を引用する。それが下であるが、これが田母神の論文の原文かどうか不明である。erasus氏はこの原文(?)をもとに、私と全く違う論を展開なされているのであるが、私は私の論を展開する。>http://blogs.yahoo.co.jp/eraser1eraser/57409192.html(erasus氏のこの記事のアドレス)
「さて日本が支那大陸朝鮮半島を侵略したために、遂に日米戦争に突入し 3百万人もの犠牲者を出して敗戦を迎えることになった、日本は取り返しの付かない過ちを犯したという人がいる。しかしこれも今では、日本を戦争に引きずり込むために、アメリカによって慎重に仕掛けられた罠であったことが判明している。実はアメリカもコミンテルンに動かされていた。ヴェノナファイルというアメリカの公式文書がある。米国国家安全保障局(NSA)のホームページに載っている。膨大な文書であるが、月刊正論平成 18年 5月号に青山学院大学の福井助教授(当時)が内容をかいつまんで紹介してくれている。ヴェノナファイルとは、コミンテルンアメリカにいたエージェントとの交信記録をまとめたものである。アメリカは 1940年から 1948年までの 8年間これをモニターしていた。当時ソ連は 1回限りの暗号書を使用していたためアメリカはこれを解読できなかった。そこでアメリカは、日米戦争の最中である 1943年から解読作業を開始した。そしてなんと 37年もかかって、レーガン政権が出来る直前の 1980年に至って解読作業を終えたというから驚きである。しかし当時は冷戦の真っ只中であったためにアメリカはこれを機密文書とした。その後冷戦が終了し 1995年に機密が解除され一般に公開されることになった。これによれば 1933年に生まれたアメリカのフランクリン・ルーズベルト政権の中には 3百人のコミンテルンのスパイがいたという。その中で昇りつめたのは財務省ナンバー2の財務次官ハリー・ホワイトであった。ハリー・ホワイトは日本に対する最後通牒ハル・ノートを書いた張本人であると言われている。彼はルーズベルト大統領の親友であるモーゲンソー財務長官を通じてルーズベルト大統領を動かし、我が国を日米戦争に追い込んでいく。当時ルーズベルト共産主義の恐ろしさを認識していなかった。彼はハリー・ホワイトらを通じてコミンテルンの工作を受け、戦闘機 100機からなるフライイングタイガースを派遣するなど、日本と戦う蒋介石を、陰で強力に支援していた。真珠湾攻撃に先立つ1ヶ月半も前から支那大陸においてアメリカは日本に対し、隠密に航空攻撃を開始していたのである。」

<上の記述の中のヴェノナファイルについてもっと詳しく論及した記事があるので、それを紹介する。日本再生研究会SCというグループがロサンジェルスにある。その主催である目良浩一氏とメンバーの井上雍雄氏のヴェノナファイルについての要約がある。その要約の要約を木庵がする。二人は原文(英語)(第一次資料)をきめ細かく読まれ、それを要約なされている。この二人の全文翻訳を期待したいところだが、どうなのだろう。実現できるのか出来ないのかよく分からない。日本の読者には、福井助教授の紹介文以上の情報を与えることになると思い、両人の了解のもとここに記載する。回り道のようになるが、読者の方、ここで、ヴェノナファイに頭を切り替えてもらいたい。結果的に田母神論文、唐沢批判文と関連があるので。>
     http://blogs.yahoo.co.jp/japanrebirth/3778968.html
      (日本再生研究会のブログアドレス)


ハーバート・ローマースタインとエリック・ブラインデル著
Herbert Romerstein and Eric Brendel
ベノナの秘密:ソ連のスパイ行動とアメリカの反逆者を暴く
The Venona Secrets: Exposing Soviet Espionage and America’s Traitors
リージェンシー出版社、2000年
要約者: 目良浩一

この本は、ソ連政府の在米スパイとの交信をもとに、ソ連共産党アメリカにおけるスパイ活動について述べているが、目良氏は、日本国に関係する事項を中心として要約しておられる。
ローマースタインは1983年からは、米国情報局のソ連虚偽情報対策局の長として勤務し、1989年に引退した。ブラインデルと協力のもと、以前のソ連のスパイの暗号通信が、Venona によって解読され、その内容が発表されてきた1995年ごろからこの本を作成した。

目次

序章
1.ベノナ(Venona)とはなにか
2.「政策スパイ(Agent of Influence)」が歴史を作る
3.組織をつくること
4.ウィタカー・チェインバーのスパイ集団
5.エリザベス・ベントリーのスパイ集団
6.原子力スパイ
7.原子力スパイ:ローゼンバーグ事件
8.原子力スパイ:カリフォルニアの段階
9.目標はOSSだ
10.北極猫を追い詰める
11.ジャック・ソーブルとロバート・ソーブレンの集団
12.北極猫とねずみ:異端者とユダヤ人をスパイする
13.ジャーナリストを狙う
14.結論
付録A:文献
付録B:スパイ
注釈
文献リスト

序章

Venona の解読でかなりの資料が得られたが、1989年のソ連邦の崩壊後、Yeltsin 大統領がロシアにある資料への閲覧を制限するまでに、欧米の学者がコミンテルンの膨大な資料を閲覧し、相互にその情報を交換して知識を広げた。これらの資料とVenona の資料から明らかになったことは、主に二つの点であった。
1. ソ連は米国内のスパイ(学者)の情報にのもとに、早い時期に原子爆弾を製造することが出来た。
2. ソ連は、米国内のスパイを使って、第二次大戦の時、米国と日本を争わせるのに成功した。
* この段階で日本再生研究会のブログにアクセスしたところ、目良氏のオリジナルの要約が掲載されていた。読者の方、オリジナルの方を読まれることを勧める。勿論私の要約の要約より、詳しく書かれている。
     http://blogs.yahoo.co.jp/japanrebirth/3778968.html
         (日本再生研究会のブログアドレス)     つづく