新erasusさんへの反応#5

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野菜虫にやられることを書いたが、忘れていた、団子虫のことを。これの被害が一番大きい。団子虫をやっつける薬はあるらしいが、芝生に付く団子虫をやっつけるものであり、野菜用には不法なのだそうだ。ナメクジやカタツムリ、そして団子虫にやられたのは葉っぱものではなく、なす、きゅうり、トマトなどが幼い状態の時にやられたのだ。そこで、これらの虫が登って来れないように高いところに苗床をつくり、種から植え、適当な大きさになってから移植したが、成功率は低かった。たとえトマトが実をつけても、1/3ほど食べられてしまった。最悪であった。葉っぱ物は大根がよい(根を食べるためのものではない)。大根だけはナメクジなどの被害を受けない。根がついていない葉っぱはそれほど苦くなく、結構美味しい。貴重な緑食品である。以前はこの葉で青汁を作っていたこともあるが、邪魔くさいので、長続きはしなかった。

  ゴウヤは沖縄では雑草のようなのかしらないが、私は一度も成功したことがない。実が出来ても本当に小さい。土地の質に、問題があるのだろうか。

  長寿問題。長く生きたければ長く生きるように努力すればよい。早く死にたければ早く死ねばよい。確か広瀬何がしだと思うのだが、華厳の滝に投身自殺をした青年がいた。私は固有名詞を見事なほど覚えれられない(歳をとってからというのでなく、子どもの時からである)。きっと私の能のどこかが欠落しているのだろう。さてこの男、一つ思い出した。第一高等学校の秀才だったこの青年、「人生の意味など、どこにもない」と見事な詩を、投身現場の側の木に切り込んで死んで行った。その選択は正しかったのだろう。でも死ぬ勇気のない人間は、折角この世に生を受けたのであるから長寿を願うのは自然の情である。釈迦も人生は全て苦とみているが、長生きしている。
  ところで人間丸くなると、大体死ぬ前である。丸くなるとは悟りに近い心境になった兆候なのだろう。生きるとはカルマを背負うことである。そういう意味で政治家が長生きするとか。しかし人々の怨念によって、押しつぶされるような弱気の政治家は早く死ぬ。またあまりにも多く殺した人間も、人の恨みを買って殺される。まあ、長生きしようという意志を持って、私は長生きすることにする。

  アメリカはこれから衰退していくのであろう。しかし、当分世界一であるというプライドは持ち続けるだろう。それは軍事力の維持ということになる。ところがそれに見合った経済力がなくなり、それを日本などに肩代わりさせようとする。オバマがチェンジ、変革と言ったところで、基礎体力がなくなっているので、本質的なチェンジなど出来ない。チェンジには基礎体力が必要だからだ。これからアメリカがチェンジはマイナスベクトルを伴ったものになるであろう。世界の歴史を振り返れば、世界をリードした国はオランダ、スペイン、イギリス、アメリカと変遷してきた。アメリカの後は、どこの国というより、アメリカの独走を許さない国際社会構造に変わるだろう。アメリカはこれから世界の親分として通用しなくなり、普通の国家に戻る。またこの普通の国としての体力にあった国内構造を構築しないと、ソビエトが経験したような崩壊もある。ソビエトが国力の割に軍事への出費が多すぎたために崩壊したように。そのような時代に日本はアメリカのポチ犬から脱皮して、日本独自のものを作りださないと、日本は新しい時代に生き残れないだろう。アメリカの沈没は日本の浮上のチャンス。国際戦略を練っていってもらいたい。恐らく中共も下降線を辿っていくだろうから、これから、日本がどのように羽ばたくか、乞いご期待ということか(期待をこめて)。

   鳩山由紀夫夫婦と田母神夫婦がともに写っている写真を公開していたブログがあった。このあたりも、鳩山家の現実主義の現われなのだろうか。

<ここまで書いてerasusさんの次のレスを待っていた。ということは上の記事は2日ほど寝かしていたことになる。一応、一単位、【2枚半(ヤフーの設定の字数制限)】を目安に記事を送っている。昨晩、ブログを覗くと2つのレスがあった。今は午前6時、レスへのレスをこれから書く。
  erasusさんとのやり取りの面白さは、私の今まで使ったことのない脳を刺激してくれることだ。彼は平成の坂本竜馬というところだろう。彼の新しい発想も、私も大分慣れてきて、もっと刺激させてくれという無茶な要求をしたいところだ。タブーに捉われることなく、前に進んでいこう。では興味ある論点に対して反応していく。
1) 禅僧の長寿礼拝主義、確かに思想的に甘いところがあると思う。これは法華経の生命第一主義からきているという説、とても興味がある。これは名誉ある死を選ぶ権利、尊厳死を阻む思想であり。人間の尊厳性、長く生きるのだけが人生ではない、という考えと対極にある考えられよう。虚無主義の否定であり、彼岸信仰、天国主義とも対立するものである。禅はこのような人生をあの世、天国という形而上学的なアプローチを避け、現世第一主義(プロテスタントイズム、経済礼賛主義)に陥っていると言っても良いだろう。この宗教的現実主義を禅はもっているのだろう。そこで私の長寿願望だが、勿論浅はかな願望である。生き恥をさらすことである。自分の死の問題について形而上学的に突っ込めない惨めな私を露呈している。それじゃ、形而上学的なアプローチをなさる方、人生の意味を見出さないとか、人生の刹那を理解され天国願望の方はどうぞ、自分の尊厳を保ちながら死んでください。
2) アメリカの武器貸与、軍人の教練のための派遣(派兵)、フライイング・タイガー、湾岸戦争余剰兵器の消化、トルーマンアイゼンハワー)が余裕がなかったので蒋介石を支援できず、国民党が台湾に逃げたとする解釈、おもしろい。
3) 日本は保身の天才。武士道は自己尊厳のために自死もいとわないのに。保身は、本来人間のもっている本性であるが、日本の保身を戦前と戦後と分けて、戦後の方が保身が強くなったと簡単に言えるのだろうか。保身の歴史を解明したいものだ。
4) IQは知的の基準というより、何の基準なのだろうか。人間力という言葉があるが、これとIQとの相関関係は如何なものだろう。私のテナントのおばちゃん、今日私の車のオイル漏れを直してくれるが、コンピューターだって、いつもコンピューターの動きが止まったときなど、どこかを操作して、問題を解決してくれる。最低料金で働いているが、彼女の人間力は凄いといつも感心する。メキシコでうまれ、アメリカに不法入国をして刑務所にも半年ほど入った経験もあるという。14歳あたりで子どもを作り、2回結婚して、合計6人の子どもがいる、最初の主人には3人、2番目が3人、2つとも離婚して、今は2番目の夫の子ども3人を育てている。最初の夫の子どものうち一人は拳銃の暴発により死んだという。また彼女若い頃、密入国者をサンジェゴあたりの山からロスまで運ぶスマグラーをしていたという。これが彼女の市民権取得に支障をきたしたのだが、2ヶ月前ようやく市民権をとり、大統領選挙に初めて投票したという。このようなガッツのある女性は近頃の日本でなかなか発見できないとおもう。彼女の人間力は感心する。1年前家賃を上げたが、彼女、「家賃の値上げ、困る」と泣きついてきたので、彼女だけ例外的にあげなかった。それを感謝しているのか、彼女や彼女の息子は私のコンピューターに問題が生じると、嫌な顔一つせずに助けてくれる。それに今日のように一寸した私の自動車のトラブルも直してくれるのだから、ありがたい。このような店子との人間関係があり、結構その触れあいは面白いものである。
5) オバマ現実主義者と理想主義両面を持っているであろうが、ある時期アメリカが戦争を仕掛けようとする圧力がかかってくるだろう。その時に彼は戦争をしかけるであろうか。彼が選挙で勝てた瞬間、厳しい表情をしていた。殺害されることを含めた、アメリカの将来の厳しさに心が躍らなかったのだろう。私のような長寿願望者は、たとえアメリカ大統領にしてあげようとしても、お断りするが。(2008年11月13日記)

つづく